赤木に会ってから三日連続休まず事務所に通って説明を聴いていた。
2日目は初日同様三つの商品の説明から始まった。
▼漂白剤▼
容器を二つ用意しそれぞれに水を入れ一方にアムウェイの漂白材。もう一方に他社の漂白剤を入れます。
そこへ髪の毛一本ずつ入れて他社のは髪の毛が溶けるのを見せアムウェイはそうでない事を見せる。
▼金属たわし▼
実験:アムウェイの金属たわしでパンストをこすりデンセンがいかない事を見せる。
▼カーワックス▼
他社の製品との水は時期の違いを見せる。
商品を見せた後に、これからのアムウェイの将来性について説明があります。
これからは、電話代や航空運賃、さらにはクレジットカードで買い物した場合もポイントが付くと言うのです。
クレジットで買い物してポイントが付くならアムウェイの商品を買わなくてもいいという事です。
そうなってから誰かの紹介でアムウェイをやるのと、今やって後で気づいた人間を自分の下に入れたほうが得だと思いませんか?と問い掛けるとほとんどの人間は大きくうなづいている。
二回目のこの説明会が終わる頃には、やる気がある者とそうでない者がはっきり別れてくる。
私は中でもサクラと間違われる程商品を気に入りやる気満々でした。
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そしていよいよ今日が三回目。初日に赤木は三回は必ず聞いて下さい。とやたら強調していた日だったのです。
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ピンポーン赤木か。えらい早いやん。
うん。チョット時間余ったから。忙しい?
いいや。まぁ、あがれや。
う、うん。チョット出れるかな?
おぉ。ええで。どないしてん?
チョット話したいことがあるねん。
ははぁ。やっぱりアムウェイはねずみ講やねんとかやな。
違うって。。
了解。チョット待ってな。支度するわ。
車で待ってるから
一体なんなのだろうか?全く見当もつかない。しかし赤木の様子を見ると良い話ではなさそうである。
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お待たせ。
ごめんな。とりあえず事務所向かおうか。
そう言うと赤木は黙って車を発進させて黙々とハンドルを握っていた。
車内は重い空気に覆われ結局事務所までの約二十分間、重苦しい沈黙のままであった。
私は時折赤木の顔を横目で見ていたが、赤木は私の顔を見ることすらなかった。
赤木は無言のまま駐車場に車を停め。
エンジンを切る。
車内の中が更に静けさに包まれる。
そして赤木は重い口を開いた。