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第壱章 [救いの神]

[1993年:大阪]
 それは突然やって来た。
 当時私は18才の頃から5年間ある暴力団に所属していたが、色々な事情や子供が出来た事をきっかけに足を洗い、まじめに生きて行く事を決意したばかりの23才だった。

 しかし心の中では不満だらけであった。
運送屋で毎日朝八時から夜七時過ぎまで働いて、月の手取りが三十万程度しかない。
ついこの間まで、毎日数百万のカジノ遊びをしていたのに。。。

 心の奥底から大きくため息が溢れ出た。

あ~あ。。

 丁度そんな気持ちがピークに達していた時期に、自宅へ帰るエレベーターで偶然ある男と出くわした。
中学時代は隣の中学で裏番長と噂されていた赤木だった。
----------------
[私]:おお!赤木久しぶりやな。
[赤]:ああ!ココに住んでるらしいな。俺10階やねん。
[私]:ホンマか。元気にしてんのか?今何やって飯食ってんねん。
[赤]:アムウェイって知ってる?
[私]:あむうぇい?いいや、なんやそれ。
[赤]:話せば長くなるけど凄いビジネスやねん。
[私]:なんやねんそれ。教えてくれ。
[赤]:今度OFFICEに話し聞きにおいでや。俺が説明するから。いつなら来れる?
畳み掛けるように赤木が話す。
ひるんでると思われる訳には行かないので、間髪置かずに答える
[私]:いつでもええで。明日行こうか!
[赤]:OK。ほんじゃ明日の八時に家に迎えに行くわ。
[私]:了解。
----------------
アムウェイか。。何か知らんけど面白そうや。
あの赤木がやる位やからどうせまともな話じゃないやろうけど。
その方がこっちも楽しめるわ。
 と、思いながらiいつの間にか到着していた自宅の玄関を開けた。

つづく

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2007年04月22日 18:31に投稿されたエントリーのページです。

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